先日、6歳、4歳児2人を連れて八幡浜~徳島まで日帰りの鉄道旅行をしてきましたが、改めて幼児連れには厳しい路線と車両を紹介したいと思います。
まずは、幼児に厳しい
車両第1位は
「8600系特急しおかぜ・いしづち」です。

一番の理由は、揺れがとても酷いことです。子供をトイレまで連れていくだけでも、子供がこけないように大人が後ろから支えてあげる必要があるし、男の子がおしっこをする際はしっかり手すりを握らせてこけないようにしてあげる必要があります。小さい子供だけでトイレを使わせると、こけたり、手すりに頭をぶつけたりする恐れがあり、大変危険です。
ちなみに、うちの子は手すりに頭をぶつけました。
停車中に行かせればよいと考える人もいるかもしれませんが、停車中は盗難のリスクがあるため、私はお勧めできません。(持ち歩きできる程度の荷物なら良いかもしれませんが)
8600系は8000系や2000系車両と違い、空気ばねによる車体傾斜装置で車体を傾かせてカーブを走行させています。振り子式の8000系や2000系では最大5度傾斜させるのに対して、8600系は2度しか傾斜させないため、カーブでの人にかかるGが大きくなっているのが原因です。
まだ乗ったことはありませんが、そういう点においては2600系も同じだと思われます。
<写真右 2600系は特急うずしおで運用されている>

せっかくオムツ替え用台も設置された多目的トイレもあるのに残念ですね。
短距離の利用であれば問題ないかもしれませんが、松山~岡山までの乗車など長距離移動する際はトイレに近い席に座ること、子供をトイレに連れていくときは大人が付き添って危険を回避することが重要です。
次に、幼児に
厳しい路線第1位を発表です。
第1位は
「予土線」です。
予土線にはしまんトロッコやミニ新幹線をはじめとするホビートレインが走っていてぜひ子供一緒に乗りに行きたい路線でもありますね。
しかし!!!予土線を走るキハ54、キハ32形にはトイレがありません。


そもそも、予讃線 高松~宇和島間の普通列車にはトイレは設置されていません。でも、予讃線は列車本数が多く、行き違いや特急の追い抜きの待ち合わせがあるため、その停車時間で駅のトイレで用を足すことができます。
ですが、予土線は停車時間に余裕のあるダイヤが設定されていません。窪川発宇和島行きの最速列車は4813Dの窪川6:22発宇和島8:37着で2時間15分、宇和島発窪川行きの最速列車は4810Dの宇和島6:04発窪川8:09着で2時間5分かかります。
唯一土佐大正駅でのトイレ休憩が設定されている列車が4817Dで、窪川10:43発宇和島15:57着です。この列車は対向する8814Dが土休日のトロッコ列車運転時に変則ダイヤで運転されるため、この列車と待ち合わせするためにこのようなダイヤになっています。
子連れで四国一周しようとして予土線を利用する場合は、事前に駅でトイレでおしっこをさせておくこと、乗車中はなるべく飲み物を飲ませないなどの対策が必要です。
まだオムツが取れない幼児や赤ちゃん連れで一番悩むのがオムツ替えですね。特に
うんこされたときは匂いを周りにまき散らすので大変です。最後に、四国の特急列車のほとんどにオムツ交換台が設置されていますので紹介いたします。
8000系特急しおかぜ・いしづちでは、5号車に多目的室が設置されており、車掌さんに声をかけて使わせていただくことが可能です。ただし、高松方面へ向かう特急いしづちの編成(しおかぜ2号)にはオムツ交換台がないので注意が必要です。
8600系、2600系、2700系(しおかぜ、いしづち、うずしお、南風、あしずり)などの最近登場した新型の特急電車および特急気動車には多目的トイレが編成ごとに1か所設置されており、多目的トイレ内にオムツ交換台が設置されています。
特急南風はすべて2700系に置き換わりましたが、
特急うずしお、特急あしずりは旧型車両を使用した列車もあるため、注意が必要です。時刻表の編成表で「全座席コンセント設置」と記載された列車を選べば確実です。
旧型気動車の2000系で運転される特急宇和海はほとんどがN2000系に置き換わりましたがまだ旧型車両も活躍しています。N2000系の量産型には車いす用トイレにオムツ交換台が設置されているそうですが、N2000系プロタイプや旧型の2000系には設置されていません。特急宇和海の編成は定期的に変わるため、どの列車に乗れば良いかというのは断言できません。ただし、アンパンマン列車にはオムツ交換台が設置されていますので、時刻表でアンパンマン列車を狙うと確実ですが、
たまに点検のため別の車両が連結されている場合があるため注意が必要です。

JR四国も、子連れの家族が列車での移動がしやすいように、こういった情報を積極的に発信してくれたら良いのになと思いました。
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