最近気づきましたが、
TOMIX製の新幹線は昔はただのフックカプラーだったのが、800系が発売された2004年には、幌と転落防止幌を分離して表現するためにTSカプラーが登場、その後、800系のリニューアル製品は通電カプラーに変更されました。
通電カプラーはその名の通り、号車間で通電可能なカプラーで全号車で集電するため、走行安定性、照明のちらつき防止に役立っています。
当初の通電カプラーはフック式でした。
上が700系7000番台のフック式のリング側カプラー、下が500系7000番台のU字カプラーになります。

オス側の形状です。左が700系7000番台のフック式。右がが500系7000番台のU字式です。U字タイプの方はフックが丸くなっています。

700系7000番台フック式の連結状態です。

500系7000番台U字式の連結状態です。

フック式、U字式のメリットデメリットは以下のとおりです。
●フック式
<メリット>
・連結作業がしやすい
<デメリット>
・連結のひっかかりが甘いと、カーブやポイントで車輪が浮き上がり脱線しやすい
・連結部の通電部分がフックに押し出されてちゃんと導通しないことがある
・解結作業は車両を持ち上げる必要がある
●U字式
<メリット>
・解結作業がしやすい。車両を引っ張るだけで外れる。
・通電部分の連結がしっかりしている
・脱線し難い
<デメリット>
・連結作業がし難い。カプラーの向きをちゃんと合わせて連結しないとすぐ弾かれる。
2010年代はフック式、U字式の製品が混在していましたが、2020年代のリニューアル生産されている新幹線はすべてU字式が採用されているようです。連結のし難さを覗けば、U字式の方が走行安定性、導通安定性に優れていると思います。
2022年5月現在、500系こだまの再生産、、700系レールスターのリニューアル生産が発表され、予約受付中となっております。
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